非球面レンズのもつ収差を計測できます

清原光学非球面レンズ透過波面測定

非球面ヌルミラー干渉計 ANI-Z1

 

 

 

 

非球面でありながら球面計測と同様の干渉縞

 

ヌルミラーの一部に非球面軸と直行する平面部を設ける事と、サンプルのコバの平面部からの反射光を干渉計で観察することから、サンプル光軸とヌルミラー非球面軸の2つの軸の平行を確認し、非球面サンプルでありながら球面計測と同じ様な干渉縞にて検査します。

 

 

振動に強く、非接触での計測が可能

 

本装置は振動に強い為、品質保証部門において使いやすい装置です。また非接触での測定が可能で、透過光検査により、レンズ内部エラーの検収可能です。 



  非球面レンズの需要は増加傾向

近年、光学系への小型化、高性能化の要求が高まっています。固体撮像素子などのハードウェアの進化とデジカメ、スマホなど新しい”使い方”の出現により、より厳しい要求が光学系に求められています。 そうした中、その解決策として広く使われるようになったのが球面レンズを非球面レンズに置き換える光学系の非球面化です。非球面レンズ1枚の”性能”は球面レンズ数枚に匹敵します。性能を維持すればレンズ枚数の削減即ち小型化が可能となり、レンズ構成を維持すれば高性能化につながります。そのため非球面は現在レンズ系構成上必須のアイテムとなっています。 非球面素子を光学系に導入するにあたって重要な技術がいくつかあります。近年コンピュータのハード、ソフトの発展により、レンズ設計技術は大きく進歩を遂げ、”非球面化”に対応してきています。また製造技術も進化し、安定した非球面レンズの生産を可能にしてきました。もうひとつ重要なのが非球面の検査技術です。これは、量産レンズに非球面が導入されて数十年、大きな進歩がありませんでした。常に、簡易に非球面を測る技術が求め続けられています。 私たちは非球面素子を簡便に計測する方法を考案し、その実効性を確かめました。

 


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